【盛岡 石割桜】2005.5

長年の念願だった石割桜との対面で、石割桜に宿る「渇筆」の生命力の凄さを感じましたね。岩の冷たい質感と、そこから溢れ出す柔らかい桜(エドヒガン)の対比は、まさに「剛」と「柔」の共演です。樹齢数百年の歳月が刻んだ幹の皺は、どんな名筆も及ばない重厚な線を空間に描いていました。巨大な花崗岩を割り、なお伸びゆく幹の動きを、掠れを伴う力強い筆致に捉えました。