「曜変天目茶碗」藤田美術館所蔵
思索ノート
Notes on Beauty and Time
私たちは、曜変天目を見ると宇宙を思い浮かべます。
しかし、宇宙が茶碗の中にあるのではありません。
茶碗を見つめる私たちの心の中に、宇宙が広がっていくのです。

ダイヤモンドシャワーは、より小さな惑星でも発生する可能性がある(写真:Shutterstock/Triff)
「宇宙と芸術 展」(森美術館 2016) この展覧会は、「宇宙」を科学だけでなく、美術・思想・工芸の視点から捉えていました。
書もまた同じだと思います。
墨、
紙、
筆、
そして一瞬の呼吸。
すべてが重なって、
二度と同じ線は生まれません。
私は、
作品を完成させるのではなく、
その瞬間にしか現れない景色を残したいと思っています。
曜変天目を見るたびに、
私は宇宙を見ているのではありません。
一瞬が、永遠になる