重文 「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」京都国立博物館所蔵 絵:俵屋宗達筆 書:本阿弥光悦筆
三十六歌仙は、平安時代に選ばれた三十六人の歌人です。
彼らは、自然の美しさだけではなく、恋や別れ、喜びや孤独といった、人の心を和歌に託しました。
三十六歌仙には、佐竹本や業兼本などさまざまな歌仙絵が伝えられています。それぞれに人物の表情や装束、書の趣が異なり、見比べるほどに興味が尽きません。
千年の時を経た今も、その言葉は私たちの心に静かに響きます。
私は、和歌を読むたびに、言葉の意味だけではなく、その奥に流れる時間を感じます。
だからこそ、仮名の線によって、その響きを現代に表現したいと考えています。
古典を受け継ぎながら、新しい表現を生み出していくこと。
それが、私にとっての「継承」であり、「創造」です。

三十六歌仙は、古典として受け継がれてきました。
しかし私は、その世界を現代にも生きるものとして表現したいと考えています。
その試みの一つが、「うさぎ三十六歌仙」です。